スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

鋳鉄の組織と破面

鋳鉄を溶解して、楔形の鋳型に鋳込み、冷却後破断して、その破面を肉眼で見ると、

白、まだら、灰色の3つの部分に分けられます。これは冷却速度の差異によるものです。


肉厚の薄い部分は白く、この部分を白鋳鉄(white pig iron)といいます。

肉厚の厚い部分は灰色または灰黒色を呈している部分をねずみ鋳鉄、灰鋳鉄(

gray cast iron)と言います。

白鋳鉄とねずみ鋳鉄の間の部分でこの両者が肉眼でまだらに見える部分があります。

この部分をまだら鋳鉄(mottled cast iron)と言います。



ねずみ鋳鉄の部分を顕微鏡で見ると、更に3つの部分に分けられます。

まず、薄い順からパーライト鋳鉄(パーライト+黒鉛)、

軟鋳鉄(パーライト+フェライト+黒鉛)、

極軟鋳鉄(フェライト+黒鉛)であります。



鋳鉄には黒鉛が含まれているので、鋳鉄は鋼とは異なった特徴が多くあります。

鋳鉄の黒鉛はどのような働きがあるのでしょうか。

たとえば鋳鉄中に含まれる全炭素量が3.5%とすると、この鋳鉄がパーライトと

黒鉛とのみから成り立っているとします。この場合のパーライト中のC量が

約1%であるから、2.5%は黒鉛として存在します。黒鉛の比重は2.2ですので、

黒鉛が鋳鉄の中で占める体積比を計算すると、約10%になります。


黒鉛は強さは小さいので、鋳鉄中では隙間とほぼ等しいといえます。

しかし、これが鋼と異なる優れた性質を生み出しています。

鋳鉄が凝固するときにはたくさんの黒鉛が晶出します。従って鋳鉄は

凝固する際の収縮量が著しく小さくなり、そのため鋳鉄を使用すれば

正確な鋳物が作りやすくなります。


また、鋳鉄中の黒鉛が潤滑作用をし、黒鉛が油のたまり場になって鋳鉄の

耐摩耗性は同じ硬さのほかの金属に比較して非常に優れています。


さらに鋳鉄は被削性が優れている。これは品物が工具との間の摩擦を減らして、

そのため切削抵抗が減ずる事、および黒鉛があるために切粉がつながらず、細かく折れます。


減衰能(衝撃吸収性)が鋼に比較して優れています。これは一端を固定して

他端を叩くと鋼棒に比較して鋳鉄の棒は次第に減衰します。これは黒鉛を含むからです。
関連記事

テーマ : 仕事の現場
ジャンル : ビジネス

コメント

非公開コメント

Google Adsense
ものづくり検索
カスタム検索
カテゴリ
プロフィール

yes.marsy

Author:yes.marsy
Powerd by 似顔絵イラストメーカー

最新記事
最新トラックバック
FC2カウンター
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。